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2016年スローガン打つ手は無限〜誇りと信念が創造する新しい未来〜

一般社団法人町田青年会議所 2016年度 理事長所信

市川 晴久

はじめに

1915年にアメリカのセントルイスで始まった青年会議所運動は設立から100年が経過し、世界中で青年会議所は119の国や地域で運動を展開しています。日本では1949年に東京商工青年会議所が設立され、私たちが暮らすこの町田では、1967年11月2日、町田青年会議所は設立し、このまちで青年会議所運動が始まりました。

時代と共に青年会議所運動は変化してきましたが、根底にある、「自分の住む地域をより良くしよう」という青年の強い信念は変わることはありません。町田青年会議所の歴史を作り上げてこられた先輩諸兄に感謝の気持ちを忘れず、脈々と受け継がれてきた誇りと伝統を今に継承し、私たちは行動し続けていかなければなりません。

相互理解による広域に連携するネットワーク

私たちが青年会議所運動に多くの時間を遣うことができるのは、私たちを支えてくれている「会社」そして「家族」の存在があるからです。常に感謝の気持ちを忘れてはなりません。私たちを支えてくれている「会社」や「家族」に、私達の行っている会議や、地域での活動は伝わっているでしょうか。2016年度は様々な情報発信方法を活用し、積極的に青年会議所の情報を発信し、「会社」「家族」「地域」に青年会議所運動を伝播していきます。

人生の学び舎である青年会議所で研修を積むことで必ず「会社」「家族」「地域」にプラスの結果が生まれます。「会社」「家族」「地域」をどのようにしたいのか、そのために今何をするべきなのかを明確にし、行動していきます。

私たちが青年会議所運動を継続して行えるのは、同じ志をもつ仲間が多く存在するからです。青年会議所は20歳から40歳までの青年で構成されており、組織は毎年変わります。毎年新たなメンバーを迎え入れると共に40歳でメンバーは卒業します。この単年度制と卒業が組織の活性化を促進しているともいえます。

多くの先輩諸兄が多大なる情熱と努力のもと築きあげてこられた青年会議所運動を受け継ぎ、未来へ繋げていくために会員の拡大は最も重要であることは間違いありません。

業種、地域、年代など多くの共通点を持ったメンバーが青年会議所の事業を通し交流をすることで、青年会議所運動への共感の輪を広げ、100名の会員を目指して会員の拡大を進めていきます。

また町田青年会議所に入会したメンバーへ町田青年会議所がこれまで行ってきた運動について分かりやすく伝える機会を設け、町田青年会議所が築きあげてきた伝統と歴史を受け継いでいく仕組みを構築します。

地域理念の確立

私達はこのまちをどれだけ「誇り」に思っているでしょうか。このまちに住む人々が自分のすむまちに「誇り」を持っていなければ、このまちの発展はありません。自分の「会社」や「家族」にこのまちの良いところ、「誇り」に思うところを伝えることができるでしょうか。「誇り」を持つためにはまず私達がこのまちが誇れる良い点を多く語れなくてはなりません。その為に「町田」が「町田」である所以である町田の地域理念について議論を重ね町田の地域理念を確立します。

次代を担う青少年との交流と育成

地域の子どもに、地域の大人が関わっていくことは大切なことです。なぜなら、私たちの住む地域の子どもたちが健全に成長することは、このまちの発展に繋がるからです。

例えば青少年の健全育成に繋がる「食育」や、「スポーツ」をテーマに選定したり、町田で活躍された偉人の話を子どもたちに伝え、地域の「誇り」を確立することなど様々な手法を考えることができます。

地域教育機関と連携し、事業を必要な時に必要な場所で開催できるようにプログラム化を視野に入れ運動を展開していきます。

人が行き交い活気あふれる町田の創造

市民誰もが誇れるまちを目指し、市民の積極的政治参画を目指していきます。自分たちのまちを自分たちが作っているという「地域への関心」がこのまちの「誇り」へと変わっていきます。地域の問題を話し合い、まちへ提言していく活動は様々な手法を検討し、新しい未来を作り出す為に行動していきます。

町田青年会議所では治安向上事業「まち☆クリ〜町田クリーンアップ作戦〜」を2013年より開催し、これまで延べ2315人の市民の皆様と共に町田中心市街地の落書きを消し、このまちに関心を持つ市民を増やしてきました。地域関係諸団体の皆様とどのように協力して事業を構築していくべきなのか議論し、この事業を更に発展させていきます。

このまちの5年後、10年後の理想と夢を語り、それを実現する為の新たなまちづくりについて議論し、人が行き交い活気あふれる町田を創造します。

新しい未来を創造するリーダーの育成

周りの人間が元気だと自分も元気になることがあります。それは人は人に影響されながら生きているからではないでしょうか。私達青年会議所のメンバーは周りを明るく照らし周りの人を元気にする存在あるべきであると考えます。相互理解のもと、意見を交わし相手も自分も元気にできるコミュニケーションスキルを向上させ、常に前向きにどうすれば目的が達成できるのか考えることができる人財こそがリーダーです。自分からポジティブな言動を発信し、見返りを求めるのではなく利他の精神を持つ地域のリーダーが一人でも多く増えることがこの地域の発展に繋がります。

青年会議所は自ら考え行動する市民を一人でも多く作り出す為に、率先して地域の為に行動するリーダーを育成する場所です。地域をもっと変えていきたいと大きな目標を掲げる私達青年会議所メンバーは一人ひとり持っている「資質」を高める努力を常に怠ってはなりません。地域のリーダーとして様々な運動を先導する私達が「資質」を向上させ常に自己研鑚することで、初めて地域に対して影響力のある運動を展開できるのです。JAYCEEとしてどのような「資質」を高めていくべきか常に考え、日本青年会議所の研修プログラムなどを活用しながら、様々な角度から「資質」を高めていきます。

世界へ広がる青年会議所の機会を掴む

青年会議所では様々な機会が提供されます。2016年度、町田青年会議所では「個人の機会」と「国際の機会」を充実させていきます。

「個人の機会」

様々な活動の中でリーダシップを学び、個人の資質を向上する機会です。毎年違う役職が提供されるのも「個人の機会」の一つです。様々な役職を経験することで個人の成長に繋がります。役職が人を育てると言い換えることもできます。

また「個人の機会」の中には、東京ブロック協議会や関東地区協議会、日本青年会議所へ出向する機会もあります。出向の機会の中には世界各国の青年会議所メンバーと交流できる機会もあります。私達の仲間が町田青年会議所を代表して各地で活躍する出向をサポートし、出向で得た経験を私達の組織へ戻すことで町田青年会議所が活性化します。また私達は、出向した仲間が活躍する青年会議所の各種事業に対し目的意識を持って参加し、必ず学びを持ち帰る姿勢を徹底しましょう。

「国際の機会」

国際交流、国際貢献の機会です。日本以外の国々のメンバーと交流を持つことができます。2016年度の町田青年会議所では「国際の機会」を、2019年に開催されるラグビーワールドカップ、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け充実させていきます。町田へ訪れる外国人旅行者に対するおもてなしについて真剣に議論を重ね、海外から見た町田の魅力を調査研究していきます。また国際感覚ある人財の育成を強化し、この地域が夢を描くことのできるビジョンを新しい未来に向けて構築していきます。

尊い時間を大切にするために

私たちは生まれてきた環境は人それぞれ違いますが、共通して与えられているもの、それは1日24時間与えられている「時間」です。生まれてきてから人生の尊い「時間」を遣い私たちは青年会議所運動を行っているのです。その貴重な時間は少しも無駄にはできません。時間を大切にするために各自がルールを守り青年会議所を「運営」していきます。
組織の「運営」と「運動」の違いを理解し、効率的に「運営」していきます。効率的な「運営」をベースに青年会議所「運動」を展開していきます。

1967年に設立された町田青年会議所は、2017年に設立から50周年という大きな節目を迎えます。その前年にあたる2016年は、これまでの町田青年会議所の創始の心を振り返り、先輩諸兄が築き上げてこられた歴史の中から私たちの進むべき方向性を定め、大きな節目である50周年への準備を進めて参ります。

結びに

青年会議所は、自ら成長しながら、市民と共感しながら、自己研鑚をし、地域のリーダーとなり地域の未来を作っている組織です。本ばかり読んでいても「明るい豊かな社会」は実現しません。

思想家、陽明学者の安岡正篤氏の言葉に「知識」「見識」「胆識」という言葉があります。
この言葉はリーダーとして必要な三段階の資質です。1つ目の段階は「知識」の習得です。
地域や社会の問題点を調査研究することで得られる知識です。しかし「知識」だけでは足りません。

2つ目の段階は「見識」の習得です。「見識」とは物事を幅広く深く考えることです。目先にとらわれず長い目で観察すること。物事の一面にとらわれず様々な角度から観察すること、枝葉末節にとらわれず、根本的に観察をする力、自分の力で判断をする力です。「見識」は一人では高めることはできません。人と人とで様々な意見を出しあうこと、様々な経験を通して得ることができるものです。

3つ目の段階は、「胆識」の習得です。「胆識」とは、「知識」と「見識」を持った人がそれを行動に移す力です。様々な困難や障害をものともせずに自らの「見識」に基づき実行するする力は人の上に立つ者ほど必要とされる資質の一つです。

「見識」を積み上げ「胆識」のある人は人間としての「器」が大きくなっていきます。
自分の「器」を広げ、地域で自ら率先して行動できるリーダーになりましょう。人は自分の「器」以上のことを成し遂げることはできません。自分の「器」を大きくするために自ら困難な道を選んで前に進みましょう。

我々青年の信念ある行動が必ず市民へ伝播しこのまちをより良くしていきます。自らが変わることでこの地域も変わる、自ら成長しながらこのまちを昨日よりも今日、今日よりも明日がよくなることを信じ、今日できることを明日に延ばさず、新しい未来に向かって「今」から行動していきましょう。

誇りと信念が創造する新しい未来に向かって

打つ手は無限です。

【基本理念】

大きな器を持つ胆識あるリーダーを目指し
困難な道を選択し前へ進もう
自ら道を切り拓く JAYCEE がこのまちを変える

【基本方針】

  1. 広域に連携するネットワークの拡充
  2. 会員拡大による新しい未来を創造する人財の発掘
  3. このまちの地域理念の確立
  4. 次代を担う青少年との交流と育成
  5. 人が行き交い交流する活気あふれる町田の創造
  6. 会員の資質向上
  7. 青年会議所間の交流と日本青年会議所、関東地区協議会、 東京ブロック協議会への出向支援
  8. 青年会議所のネットワークを活かした国際の機会の充実
  9. 設立50周年に係る事業の準備
  10. 自ら道を切り開く青年経済人の育成

スローガン

打つ手は無限
〜誇りと信念が創造する新しい未来〜

第49代
一般社団法人町田青年会議所理事長

第49代一般社団法人町田青年会議所理事長 市川 晴久

市川 晴久

第50代 一般社団法人町田青年会議所理事長予定者

第50代一般社団法人町田青年会議所理事長予定者 小林 祐士

小林 祐士

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